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09日 2018年 07月

カレーの食習慣が脳を健康にする?

カレーといえば、もともとはインドの食文化でありながら

日本にすっかり定着した国民食のひとつです。

当のインド人が日本に来てカレーを食べると全く別物であることに驚くとともに、

これが本家を上回るほど美味しいと感じる人もいるようで、

このあたりにも日本の食文化の奥深さを感じます。

このカレーにはたくさんのスパイスが使われていますが、

このスパイスのそれぞれに高い健康効果があり、

それが脳の活性化にも役立っているということをご存知でしょうか。

それと直接関係がありそうなのが、日本とアメリカで活躍を続ける野球選手のイチローです。

彼には毎朝必ずカレーライスを食べる習慣があるそうで、

それは日本にいる時もアメリカに渡ってからも変わっていないそうです。

おそらく最初は本当に大のカレー好きで、毎朝でも食べられたということなのだと思いますが、

その習慣が功を奏してか野球人生が大成功を収めることによって

逆に習慣として続けるようになった・・・という感じなのではないかと思います。

実はこのカレーに使われている数々のスパイスには、それぞれ高い健康効果があります。

例えば主成分であるターメリックには認知症予防や肝機能向上の効果があることが分かっていますし、

カレー特有の香りのもととなっているクミンには消化機能向上の効果があります。

その他にもコリアンダーにも消化機能向上、ガーリックには動脈硬化予防などなど、

それはもう「食べる漢方薬」といっても良いほどの健康成分オンパレードです。

これだけ高い健康効果のあるものを毎朝食べているということは、

やはりイチロー選手のパフォーマンスに何らかの影響を与えていることは間違いないでしょう。

特に脳神経外科医として注目したいのが、

ターメリックに含まれているクルクミンという成分の認知症予防効果です。

アルツハイマー病の予防に役立つ成分と言われているので、

定期的に意識して摂取することを心がけてみてはいかがでしょうか。

カレーが嫌いという人はあまりいないと思いますので、無理なく続けられる食習慣だと思います。

03日 2018年 07月

アスリートの集中力には脳の働きが大きく関わっている

2018 年6 月は、サッカーのワールドカップが大いに盛り上がりを見せました。

世界の一流プレイヤーたちが技を競い合い、

どのチームが世界一になってもおかしくないような熱戦の連続でした。

サッカーに限らず、こうしたアスリートたちが常人では

考えられないような集中力を発揮するシーンをしばしば見ることがあります。

プロ野球の大一番の打席で見せる集中力、

オリンピックでメダルがかかっているような試合で見せる集中力・・・といった具合です。

結局のところ、この集中力の差で勝敗が決まっていると思えるほど、

勝つためには集中力を発揮して普段の練習の成果を出し切るかがとても重要です。

身体能力はトレーニングによって鍛えることができますが、

こうした集中力は同じ方法だけで鍛えることはできません。

ちなみに、このようにアスリートが極限の集中状態になることを「ゾーン」といいます。

このゾーンより少し緩やかな集中状態のことは「フロー」と呼ばれ、

いずれも脳の働きが深く関わっています。

私たち一般の人間が「集中していたので仕事や勉強がはかどった」と

実感できる時は、おそらくフローです。

ゾーンの状態になることは一般の人ではなかなかないので、

いかにこのゾーンの状態を作ることができるかもアスリートの力量につながります。

一流のアスリートは、メンタルトレーニングによってこのゾーンに入る能力を養っています。

具体的には言葉の使い方や意識の持ち方、呼吸法といったような方法なのですが、

これは個々のアスリートによって最適な方法が異なるため、一概には言えません。

中にはマインドフルネスといってヨガの思想を採り入れた方法を用いる人もいます。

いずれにしても一流のアスリートにはメンタルトレーニングの専門家がしっかりとついているので、

ゾーン状態を作り出すことであれだけの集中力を発揮できるのです。

やはり人間は、すべての機能が脳によってコントロールされているということがよく分かる一幕なのでした。

19日 2018年 06月

脳内麻薬の中毒になると、どうなる?

人は空腹になると、お腹が空いたと感じるようにできています。

その空腹感に応えて食べ物を食べると満足感が得られますが、

この満足感は脳内で分泌されているドーパミンという物質によるものです。

食べ物がおいしい、食べ物を食べられて嬉しいといったポジティブな感情はすべて、

ドーパミンがもたらしているものだと考えて良いでしょう。

この仕組みがあるからこそ、

人はきちんと食べ物を食べてエネルギーを補給できています。

しかし、脳内麻薬と呼ばれるほど快感をもたらすこのドーパミン、

この快感が欲しいがために人はさまざまな影響を受けています。

食べ物を食べて美味しかったら快感になれるのであれば、

もっと食べて快感になりたいというサイクルに入ってしまい、

食べ物依存症になるケースがあります。

食べ物依存になると体に負担がかかるため、

その行きつく先は糖尿病などの生活習慣病です。

コーヒーやお茶に含まれているカフェインやお酒のアルコール、

タバコのニコチンなどにも依存性がありますが、

これらの物質を体内に取り込むことによって

ドーパミンが分泌されて快感になれることが原因です。

もっとひどい例としては、麻薬も仕組みは同じです。

脳内麻薬の中毒になりやすい物質として身近なものには、糖分や塩分、油分、

そして人工的なうまみ成分である化学調味料などが挙げられます。

特に最後の化学調味料は人間の味覚を研究した上で

作り出されたうまみ成分なので脳が美味しいと感じやすく、強い依存性があります。

家で作った料理よりも外食やインスタント食品などが

美味しいと感じる方は多いと思いますが、

そこには化学調味料が深く関わっている可能性大です。

化学調味料によって美味しいと感じることで、

ドーパミンが出るというメカニズムに対して依存してしまっているわけです。

食品メーカーや外食チェーンなどは、自社の製品が売れること、

自社の店舗にお客さんが来ることが戦略の第一目的です。

それを達成するには脳内麻薬の中毒になってもらい、

「これがないと始まらない」というくらいに自社の製品を好きになってもらいたいわけです。

そこで使われるのが化学調味料、というわけです。

食べ物を美味しいと感じることは幸せの根幹に関わることですが、

その美味しいという感覚が本物なのか、

人為的なものなのかを意識することは健康に関わる大きな分かれ道と言えるでしょう。

11日 2018年 06月

良い油、摂っていますか?

油っこい料理を食べすぎることは健康に良くない、

というのは半ば常識として多くの方に知られていることです。

しかし、これだけだと食生活と油の関係を正確に表現しているとは言えず、

そこに少々補足をするべきだと思います。

というのも、食べ物の油には良い油と悪い油があるからです。

良い油とはどんな油かといいますと、

最も分かりやすいのは魚に含まれている油です。

魚の油には、オメガ3脂肪酸という油分が含まれています。

魚にはDHAといった脳の働きに良い成分が含まれていることも有名ですが、

それに加えて魚の油分は脳の健康に重要な役割を果たしてくれます。

少し想像していただきたいのですが、

動物性脂肪は料理が温かいうちは透明でサラサラとした液体になっていますが、

ひとたび料理が冷めてくるとその脂肪分が白く固まってきます。

それに対して、魚の油分は温度が低くなっても固まることがありません。

脂が乗った魚のお刺身に含まれている油分が固まることはないので、

それを想像してお分かりかと思います。

魚の油は、それだけしなやかな物質であるとイメージしていただければいいと思います。

魚の油に含まれているこのオメガ3脂肪酸は血管をしなやかにする(=動脈硬化を予防する)、

悪玉コレステロールを取り去ってくれる、善玉コレステロールを増やしてくれる、

中性脂肪を減らすといったように、健康に役立つ機能が満載です。

同じ油でも魚の油を摂ることは健康にとても良いということです。

特に私たち日本人は、四方を海に囲まれた国土で長らく命をつないできました。

そこから生まれた食文化である和食は、魚を食べることが基本になっています。

その国の食文化は、その国の人たちに最も適した形になっていくものなので、

日本人は魚をメインにした和食を食べることが最も体に優しいのです。

最近は食文化の欧米化が指摘されており、

それに伴ってさまざまな生活習慣病のリスクが高まっています。

むしろ欧米人が健康志向の高まりで和食に関心を持つようになっている昨今なので、

その本家本元である日本人はもっと魚を中心とした和食に目を向けるべきだと思います。

動物性の脂肪は摂りすぎると万病のもとですが、

魚の油は健康に欠かせない大切な栄養源です。

脳の健康のためにも、意識して良い油を摂るように心がけましょう。

01日 2018年 06月

1日に10万個の脳神経細胞が死滅?頭の中で起きていること

私たちは日々脳の働きによって生命を維持して、知的な活動を行っています。

脳がなければ生命の維持すらできないので、脳は人間の生命そのものです。

しかし、私たちは脳が活動している、

働いているといったことを意識することはほとんどありません。

寝ている時であっても脳はせっせと活動をしていますが、

そんなことは誰も意識しません。

そんな脳の中では毎日10万個もの脳神経細胞が死滅していることを、ご存知でしょうか。

もちろんその分新しい脳神経細胞が作られているので脳はその機能を保つことができるわけですが、

その補給が追い付かなくなると何が起きるか、何となく想像がつくのではないでしょうか。

脳神経細胞が死滅して新たに作られにくくなると、当然ながら脳の機能は低下します。

脳の機能が低下すると認知症になったり、ひどい場合は命を落とすことにもなります。

毎日10万個もの脳神経細胞が死滅している一方で、

ちゃんと同じだけの脳神経細胞が作られる環境を整えてやることが、

脳の健康にはとてもプラスに働きます。

そのために考えたいのは、脳が必要とする栄養源の補給です。

脳の健康に良い食べ物のことを「ブレイン・フーズ」と呼ぶことがありますが、

ブレイン・フーズの代表格として知られているのが大豆です。

脳神経細胞を作り出すために最も必要な栄養素はたんぱく質ですが、

大豆は「畑の肉」と呼ばれるほどたんぱく質を多く含んでおり、

他の栄養素もバランス良く含んでいるので理想的なブレイン・フーズです。

他にも魚や卵黄、鶏肉などにも良質なたんぱく質が多く含まれているため、

ブレイン・フーズとして有効であるとされています。

これらの食べ物を並べてみると、どれも健康に良いと言われているものばかりです。

私たちは脳のお世話になりっぱなしで日々の生活を送っています。

その感謝の意味を込めて、

脳が健康を維持するための栄養素をしっかりと補給してあげましょう。

脳が健康になるということは老化の防止になり、

認知症の予防になることは言うまでもありません。

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