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01日 2017年 11月

二所ノ関親方(元大関若島津)の事故が示す糖尿病の怖さ

先日、元大関若島津で現・二所ノ関親方が路上で倒れているのが発見されました。

倒れた時に路面に頭を強く打ちつけているようで、現在の病名は脳挫傷です。

脳挫傷は頭を鈍器で強く打たれた時と同じ怪我なので、それで意識不明になっているのは、

相当打ちどころが悪く、なおかつ衝撃が強かったものと思われます。

問題は、親方がなぜ路上で倒れることになったのか、という点です。

一説によると親方が以前から患っている糖尿病の合併症で脳卒中を起こし、

それで倒れたところで頭を打ったという話もあります。

仮に人がバランスを失って倒れたとしても、

本能的に頭を守ろうとして手で覆ったりして衝撃を和らげようとします。

しかし現実は無防備に頭を打っているようなので、

すでに倒れた時点で意識がなかったか、十分ではなかったのでしょうか。

この記事執筆時点では小康状態とありますが、まだまだ予断を許さない状況が続くでしょう。

ここで改めて取沙汰されているのが、親方が長きにわたって患ってきた糖尿病です。

糖尿病の合併症で脳卒中になったのであれば、糖尿病自体もかなり悪かったことが予想されます。

当院で治療を受けている患者さんの中には糖尿病の方も多く、

糖尿病が悪くなったことで合併症として脳梗塞や脳出血などを

引き起こしてしまったという症例がとても多く見られます。

糖尿病は万病のもとと言われますが、脳の健康のためにも糖尿病に対するケア重要であると改めて思い知らされます。

19日 2017年 10月

梗塞の治療時間を倍程度に延ばせる画期的な発見

脳梗塞だけではありませんが、脳の病気は時間との戦いになるものがとても多く、

時間が経ってしまったばかりに助かるものも手遅れになってしまうことは珍しくありません。

命に関わる病気なのでそのまま命を落としてしまうこともありますし、

一命をとりとめたとしても後遺症が残ってしまってその後の

QOL(=生活の質)を著しく低下させてしまうことも多々あります。

この「時間」をどうしにかできないかというのは、医療界に共通する願いです。

あと1時間あればできることはたくさんあるのに、というわけです。

そこに、ひとつの朗報がありました。

新潟大学の研究グループが、脳梗塞の治療可能時間を何と8時間にまで延長できる可能性を見出したのです。

現在、脳梗塞の治療可能時間は4時間程度だとされています。

tPA血栓溶解療法と呼ばれる治療法が有効であるとされているのですが、

この4時間以内という治療時間の短さゆえに手遅れになることが多く、

脳梗塞を発症した人のうち治療の有効性が認められる人は5%にも満たないのが現状です。

それが倍になるのですから、これは画期的なブレイクスルーです。

治療可能時間が倍になると助かる人の確率が倍の10%になるということではなく、数倍以上の効果が期待できます。

脳の病気は死に至ることも恐ろしいですが、先述のように後遺症に悩む方が多いのも厄介な部分です。

そこに光が当たることは脳の健康に関わる当事者として、大いに期待したいところです。

09日 2017年 10月

認知症の改善に水素が役立つって本当?

認知症はひとたび発症してしまうと、良くなることはなくどんどん症状が悪化することに多くの方が不安を感じています。

アルツハイマー型の認知症は進行を遅くすることができる薬などが続々と開発されていますが、

サプリメントなど日常生活の中でできることはないのでしょうか。

認知症の改善に効果が期待できる成分として、水素が注目されています。

体内の活性酸素は体を錆びさせることで老化を進める厄介者として知られていますが、

認知症の人に多く見られる脳の「老人斑」を水素が除去してくれることが分かっています。

薬ではないのですぐに効果が出るというわけではありませんが、

年単位で摂取すると認知症の症状が緩和したという報告もあります。

老化を進める悪性活性酸素や「老人斑」の除去に水素が役立つということは、

認知症が発症した後だけでなく、予防にも役立つと考えるのが自然です。

実際に水素を使った多くのサプリメントが認知症予防を謳っており、

アンチエイジングの分野でも水素がちょっとしたブームになっています。

水素の他にもオメガ脂肪酸や山芋の成分であるジオスゲニンなど、

認知症の緩和に役立つとされる成分の研究をどんどん進んでいます。

それだけニーズに高い分野なので今後もさまざまな成分を使ったサプリメントが登場するでしょう。

先ほども述べましたが、あくまでもサプリメントは栄養補助食品という「食べ物」です。

薬ではないので効果を期待しすぎるとガッカリすることにもなりかねないので、

長く続けて改善すれば儲けものというスタンスでちょうど良いと思います。

認知症には生活習慣病が深く関わっているので、やはり認知症の予防やケアは生活習慣病のケアが最も大切です。

栄養のバランスや適度の運動などは生活習慣病だけでなく脳にも良い効果をもたらすので、

「体はひとつにつながっている」という意識を常に持って、脳がいつまでも元気でいられることに関心を持ちましょう。

02日 2017年 10月

再発が怖い脳梗塞、再発予防に役立つ食べ物とは

脳梗塞はとても怖い病気ですが、早期発見であれば比較的安全に治すことができる病気でもあります。

しかし、脳梗塞の原因が生活習慣にある場合、血栓を取り除いて安全を確保したとしても、

それまでの生活習慣が続いているとまた同じように血栓ができてしまう可能性があります。

これが脳梗塞の再発を招くリスクを高めてしまい、

データで見ても脳梗塞が完治した人であっても3年以内に2~3割の人が再発してしまうという傾向が見られます。

一度助かったからといって次も助かる保証はなく、次の発症では前回よりも症状が重く、そして影響が広くなりがちです。

重篤化すると命に関わるばかりか命が助かっても重い後遺症に悩まされることもあります。

そんな脳梗塞の再発を防ぐには「1にも2にも生活習慣の改善」です。

野菜を多くして炭水化物や油分、お酒を控えめに…というのは、脳梗塞だけでなくあらゆる生活習慣病の予防で言われることです。

それができれば苦労はないという声が聞こえてきそうなので、ここでは積極的に摂るように心がけたい食べ物をご紹介します。

その筆頭格は、納豆です。何かと健康に良いと言われている食べ物ですが、

脳梗塞の原因である血栓を作ってしまう成分のフィブリンを溶かす働きがあります。

ただし、脳梗塞の薬としてワーファリンを服用している方は納豆禁止です。

逆効果になってしまうので食べないようにしてください。

もう1つ、生活習慣に採り入れたいのが水分です。

特に睡眠時の水分補給は重要なので、寝る前と起きた直後にコップ1杯の水を飲むと効果的です。

これは、寝ている間に水分が失われることで血液が濃くなり、

それが血流を妨害してしまうことで血栓を作ってしまうことを防ぐためです。

いわゆる「血液サラサラ成分」も、血栓ができにくくなるので摂取したい栄養素です。

青魚に含まれているDHAやEPA、ポリフェノールなどおなじみの成分は血液をサラサラにする効果が期待できるので、

その延長線上に脳梗塞の再発予防があります。

もっとも、食生活は体に良いからと言ってそればかり食べているのは良くありません。

脳梗塞の再発予防が期待できる食べ物を採り入れつつ、

バランス良く食べることが体全体の健康に資することは言うまでもありません。

11日 2017年 09月

幸せを感じる脳内物質で人生を豊かに

人間は幸せを感じたり、楽しいことや嬉しいことがあると、自然に足取りが軽くなったり鼻歌が出たりします。

こうした行動は無意識に起きるもので、実は脳の働きが関係しています。

日々の生活でプラスに感じることがあると、脳内ではセロトニンというホルモンが分泌されます。

このセロトニンは脳の働きを穏やかにして安定化させる働きもあるので、人間が幸せを感じている時には大声をあげたり暴れたりしないのです。

これを言い換えると、いかにしてセロトニンを分泌させるかが心身の健康や生活の質に関わってくることになります。

では、このセロトニンはどうすればより分泌されやすくなるのでしょうか。

最も顕著なのは、適度な運動です。

特に外にでて日光を浴びて運動をすると日光がもたらす効果と運動の相乗効果で、セロトニンの分泌が活発になります。

屋外で運動をして帰ってきた時に清々しい気分になるのは、運動そのものよりもそれによって分泌されたセロトニンによる快楽効果が大きいのかも知れません。

もうひとつ、セロトニンを多く分泌する人の営みがあります。

それは、人に会うことです。

人と会って話し、自分が考えていることを伝えるのは承認欲求を満たすことになるため、その達成感からセロトニンが分泌されるといわれています。

外に出て人に運動したり、人に会うことが健康につながるというのは、よく聞かれることです。

特によく聞かれるのが高齢者の認知症予防やストレス解消なので、セロトニンを多く分泌するような生活はそのまま脳の健康、認知症や生活習慣病の予防につながるということですね。

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