11日 2016年 12月
その突発性難聴、本当にそう?
難聴や耳鳴りで耳鼻咽喉科で突発性難聴と診断されて、
本当の原因の聴神経腫瘍とわかるまで3年...そんな話を良く耳にします。
聴神経腫瘍は良性の腫瘍で他の臓器に転移したり、
1~2ヶ月で大きくなったりはしませんが、
診断に3年もかかるとその分腫瘍が大きくなり手術も大変です。
大きくなると脳を圧迫し、歩行障害や意識障害などをきたし、
最終的には、生命にかかわってくる病気です。
通常は、ウィルス性難聴や血管障害による難聴を疑います。
それでも診断がつかない場合にMRI検査を行い、
聴神経腫瘍など全ての可能性を排除しても原因がわからない時、
初めて突発性難聴という診断にたどりつきます。
聴神経腫瘍は、遺伝子異常および遺伝性が明らかにされています。
もし血縁者に聴神経腫瘍の既往歴がある場合は、
数年おきにMRI検査をすることをおすすめします。