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19日 2018年 06月

脳内麻薬の中毒になると、どうなる?

人は空腹になると、お腹が空いたと感じるようにできています。

その空腹感に応えて食べ物を食べると満足感が得られますが、

この満足感は脳内で分泌されているドーパミンという物質によるものです。

食べ物がおいしい、食べ物を食べられて嬉しいといったポジティブな感情はすべて、

ドーパミンがもたらしているものだと考えて良いでしょう。

この仕組みがあるからこそ、

人はきちんと食べ物を食べてエネルギーを補給できています。

しかし、脳内麻薬と呼ばれるほど快感をもたらすこのドーパミン、

この快感が欲しいがために人はさまざまな影響を受けています。

食べ物を食べて美味しかったら快感になれるのであれば、

もっと食べて快感になりたいというサイクルに入ってしまい、

食べ物依存症になるケースがあります。

食べ物依存になると体に負担がかかるため、

その行きつく先は糖尿病などの生活習慣病です。

コーヒーやお茶に含まれているカフェインやお酒のアルコール、

タバコのニコチンなどにも依存性がありますが、

これらの物質を体内に取り込むことによって

ドーパミンが分泌されて快感になれることが原因です。

もっとひどい例としては、麻薬も仕組みは同じです。

脳内麻薬の中毒になりやすい物質として身近なものには、糖分や塩分、油分、

そして人工的なうまみ成分である化学調味料などが挙げられます。

特に最後の化学調味料は人間の味覚を研究した上で

作り出されたうまみ成分なので脳が美味しいと感じやすく、強い依存性があります。

家で作った料理よりも外食やインスタント食品などが

美味しいと感じる方は多いと思いますが、

そこには化学調味料が深く関わっている可能性大です。

化学調味料によって美味しいと感じることで、

ドーパミンが出るというメカニズムに対して依存してしまっているわけです。

食品メーカーや外食チェーンなどは、自社の製品が売れること、

自社の店舗にお客さんが来ることが戦略の第一目的です。

それを達成するには脳内麻薬の中毒になってもらい、

「これがないと始まらない」というくらいに自社の製品を好きになってもらいたいわけです。

そこで使われるのが化学調味料、というわけです。

食べ物を美味しいと感じることは幸せの根幹に関わることですが、

その美味しいという感覚が本物なのか、

人為的なものなのかを意識することは健康に関わる大きな分かれ道と言えるでしょう。

11日 2018年 06月

良い油、摂っていますか?

油っこい料理を食べすぎることは健康に良くない、

というのは半ば常識として多くの方に知られていることです。

しかし、これだけだと食生活と油の関係を正確に表現しているとは言えず、

そこに少々補足をするべきだと思います。

というのも、食べ物の油には良い油と悪い油があるからです。

良い油とはどんな油かといいますと、

最も分かりやすいのは魚に含まれている油です。

魚の油には、オメガ3脂肪酸という油分が含まれています。

魚にはDHAといった脳の働きに良い成分が含まれていることも有名ですが、

それに加えて魚の油分は脳の健康に重要な役割を果たしてくれます。

少し想像していただきたいのですが、

動物性脂肪は料理が温かいうちは透明でサラサラとした液体になっていますが、

ひとたび料理が冷めてくるとその脂肪分が白く固まってきます。

それに対して、魚の油分は温度が低くなっても固まることがありません。

脂が乗った魚のお刺身に含まれている油分が固まることはないので、

それを想像してお分かりかと思います。

魚の油は、それだけしなやかな物質であるとイメージしていただければいいと思います。

魚の油に含まれているこのオメガ3脂肪酸は血管をしなやかにする(=動脈硬化を予防する)、

悪玉コレステロールを取り去ってくれる、善玉コレステロールを増やしてくれる、

中性脂肪を減らすといったように、健康に役立つ機能が満載です。

同じ油でも魚の油を摂ることは健康にとても良いということです。

特に私たち日本人は、四方を海に囲まれた国土で長らく命をつないできました。

そこから生まれた食文化である和食は、魚を食べることが基本になっています。

その国の食文化は、その国の人たちに最も適した形になっていくものなので、

日本人は魚をメインにした和食を食べることが最も体に優しいのです。

最近は食文化の欧米化が指摘されており、

それに伴ってさまざまな生活習慣病のリスクが高まっています。

むしろ欧米人が健康志向の高まりで和食に関心を持つようになっている昨今なので、

その本家本元である日本人はもっと魚を中心とした和食に目を向けるべきだと思います。

動物性の脂肪は摂りすぎると万病のもとですが、

魚の油は健康に欠かせない大切な栄養源です。

脳の健康のためにも、意識して良い油を摂るように心がけましょう。

01日 2018年 06月

1日に10万個の脳神経細胞が死滅?頭の中で起きていること

私たちは日々脳の働きによって生命を維持して、知的な活動を行っています。

脳がなければ生命の維持すらできないので、脳は人間の生命そのものです。

しかし、私たちは脳が活動している、

働いているといったことを意識することはほとんどありません。

寝ている時であっても脳はせっせと活動をしていますが、

そんなことは誰も意識しません。

そんな脳の中では毎日10万個もの脳神経細胞が死滅していることを、ご存知でしょうか。

もちろんその分新しい脳神経細胞が作られているので脳はその機能を保つことができるわけですが、

その補給が追い付かなくなると何が起きるか、何となく想像がつくのではないでしょうか。

脳神経細胞が死滅して新たに作られにくくなると、当然ながら脳の機能は低下します。

脳の機能が低下すると認知症になったり、ひどい場合は命を落とすことにもなります。

毎日10万個もの脳神経細胞が死滅している一方で、

ちゃんと同じだけの脳神経細胞が作られる環境を整えてやることが、

脳の健康にはとてもプラスに働きます。

そのために考えたいのは、脳が必要とする栄養源の補給です。

脳の健康に良い食べ物のことを「ブレイン・フーズ」と呼ぶことがありますが、

ブレイン・フーズの代表格として知られているのが大豆です。

脳神経細胞を作り出すために最も必要な栄養素はたんぱく質ですが、

大豆は「畑の肉」と呼ばれるほどたんぱく質を多く含んでおり、

他の栄養素もバランス良く含んでいるので理想的なブレイン・フーズです。

他にも魚や卵黄、鶏肉などにも良質なたんぱく質が多く含まれているため、

ブレイン・フーズとして有効であるとされています。

これらの食べ物を並べてみると、どれも健康に良いと言われているものばかりです。

私たちは脳のお世話になりっぱなしで日々の生活を送っています。

その感謝の意味を込めて、

脳が健康を維持するための栄養素をしっかりと補給してあげましょう。

脳が健康になるということは老化の防止になり、

認知症の予防になることは言うまでもありません。

21日 2018年 05月

実は1000万人規模の国民病!天気痛をご存知ですか

天気痛という言葉をご存知でしょうか。

天気痛以外にも気象痛、気象病と呼ばれることもあるのですが、

要は気候の急激な変化によって体調不良になってしまうことです。

春先やなどの季節の変わり目で、しかも気候が大きく変化する時期には、

何か体調にも変化が出てきます。

それを「木の芽時」と表現することもありますが、

天気痛は季節の変わり目以外にも天候が急に変わった時などに発症するので、

年中を通して起こり得る「病気」です。

私の専門である脳の分野だけに関わることではないのですが、

この天気痛は気温、気圧、湿度の変化によって症状が出やすくなると言われています。

雨の日に何となく気分が乗らないという程度であればよくあることだと思いますが、

これも天気痛のごく軽い症状だということになります。

ところが、これがひどくなると頭痛やめまいを引き起こしたりするので看過できません。

気温や気圧などが急激に変化することで自律神経のバランスが乱れ、

その結果としてさまざまな不調を招くわけですが、

自律神経のバランスが乱れるということは精神的に不安定な状態になりやすいため、

天気痛を引き金に鬱を発症してしまうこともあります。

こうなるとますます看過できないので、

天気痛の対策をある程度意識しておく必要があるのではないでしょうか。

天気痛の有効な対策としては規則正しくバランスが取れた食生活、

継続的な運動習慣など、他のあらゆる病気の予防で登場するような話になります。

ただ、この先には多くの方がドキッとするものもあります。

それは、スマホの使い過ぎです。

スマホは小さな画面を凝視するため目が疲れやすく、

また肩こりの原因にもなります。

さらにスマホの画面からはブルーライトと呼ばれる光が出ており、

この光が交感神経を刺激するため不必要な興奮状態になりがちです。

これが天気痛の引き金になったり、助長していることが明らかになってきており、

スマホがここまで普及したことで天気痛のことが気になるという方が増えているのもうなずけます。

生活習慣の改善は他の病気を予防する意味でも有効なので心がけていただくとして、

スマホの使い方もちょっと工夫していただくと天気痛の予防にも役立つのでおすすめです。

10日 2018年 05月

多くの人を悩ませる片頭痛、単に痛いというだけで終わらせるとリスクも

歌手の研ナオコさんが、長年にわたって片頭痛に悩まされていることを告白、

そのための本格的な療養をしたことが話題となりました。

その時に「橋本病」という一般的にあまり聞きなれない病名が

飛び出したことは、私の興味を引きました。

橋本病とは甲状腺の働きが悪くなる病気で、強い倦怠感や体の冷えなどを伴うため、

研ナオコさんはこのせいで相当つらいこともあったと推察します。

今回の研ナオコさんの件で思ったことがあります。

それは、やはり片頭痛の裏には何か病気が潜んでいる、ということ。

片頭痛といっても、実に色々な種類があります。

ズキズキと痛むものや、ガンガンと痛むもの、これだけでも痛みの種類が違いますし、

ハンマーで殴られたような激痛を伴うものもあります。

どれをとっても頭痛そのものがとても苦痛なので気にならないはずはないのですが、

どうしても片頭痛の方は「自分は片頭痛持ちだから」として痛いこと自体は気になるものの、

その原因まではあまり気にしない傾向があります。

先ほどの橋本病は慢性疾患なので直接死に至るような事態になることはないでしょうが、

脳神経外科医として最も気になるのは、やはりくも膜下出血です。

くも膜下出血の主な症状は、強い頭痛です。

しかも今まで経験したこともないような、

「もしかして死ぬのでは?」と恐怖を感じるほどの強い頭痛が襲ってきます。

中にはその痛みが強すぎて失神してしまう人もいるほどです。

こう書くと、強い頭痛の時だけが怖いというイメージにつながってしまうのですが、

くも膜下出血の頭痛は必ずしもそうではないところが厄介です。

特に片頭痛持ちだという自覚がある人は、「また頭痛が来た」と思ってしまうので、

その頭痛がいつもの頭痛なのか、今回だけは違うものなのかが判断しづらいのです。

くも膜下出血と診断された方の多くは、「まさか、自分が」という感想を口にされます。

頻繁にやってくる頭痛が、まさか他の病気だとはなかなか思いにくいものです。

片頭痛を持っている方は、頻繁にやって来る頭痛に悩まされていることと思います。

しかし、その中に特別な頭痛が混じっていると大変なので、

「またか」と思うだけでなく、

「今回もいつもと同じか?」と自分で一度確認してみる機会を設けてみてください。

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