ブログ

02日 2017年 03月

認知症高齢者の交通事故と賠償責任

過去に『高齢者の交通事故多発による道路交通法改正』
という記事を書きましたが、免許を返納され、
自動車を売却と同時に保険も解約した方は確認が必要です。
自動車保険に個人賠償責任保険特約を付けていた場合、
解約時に火災保険に特約を付け替えていたらよいのですが、
なかなかそこまで思いつかない方も多いのではないでしょうか?
高齢の親を持つ方も、実家に帰省した時には、
保険証券を確認することをお勧めします。
とういのも、認知症の高齢者の方が自転車での事故を起こして、
家族に対し監督義務違反に基づく損害賠償責任が認められることがあり、
ケースによっては、賠償金がとても高額になることもあります。
兵庫県では、平成27 年10 月より、自転車損害保険への加入が
条例により義務付けられています。
その他には、認知症で徘徊していた高齢の方が
鉄道事故を起こして、鉄道会社から妻やその子供に対し、
高額の損害請求が認められた例もあり注意が必要です。
監督義務違反の責任を追及された場合でも、個人賠償責任保険で
対応できることも多くあり、保険料も年間数千円程度です。
認知症の高齢者を介護しているご家族はもちろん、
現在は、健康上問題ないご家族でもいつかは認知症の症状が
出てくる可能性もありますので、万が一認知症の高齢者が事故を
引き起こしてしまった場合に備えて、個人賠償責任保険に加入をお勧めします。

22日 2017年 02月

治る認知症がある?その2・・・『正常圧水頭症』とは

先日、治る認知症『慢性硬膜下血腫』についてお話しましたが、
その他にも治る認知症が存在します。
------過去記事: 治る認知症がある?・・・『慢性硬膜下血腫 』 -------

パーキンソン病や認知症と診断された患者さんの中に5%~10%ほど存在します。
それは、正常圧水頭症という病気ですが正しい治療をすれば症状が改善されます。
原因は、脳脊髄液が異常に頭にたまってしまうことで、脳脊髄液の流れが
止まってしまうことによって起きます。

早期に出やすい症状は、歩行障害や尿失禁、認知症の症状などです。
急性の場合は、頭痛や吐き気などを起こし、生命にかかわることもあります。
特徴的な歩き方になることが多く、歩き方から早期発見も可能だと言われています。
記憶障害よりも、集中力が注意力の低下の方が目立ちます。
専門医でも診断を間違えるケースがよくあると報告されています。
認知症と診断された場合は『正常圧水頭症ではないですか?』と
家族の方が専門医に質問するのも誤診を防ぐことになります。

正常圧水頭症は、薬だけでは治せませんが手術で治療が可能です。
しかし、発見が遅ければ手術を行っても改善が大きく期待できない場合もあり
そのため早期発見が重要になってきます。
歩き方がおかしい、うつのような症状がある、尿失禁があるなど、
どれか1つでも気付く症状があればすぐに受診して下さい。

12日 2017年 02月

治る認知症がある?・・・慢性硬膜下血腫とは

認知症の中でも治る認知症があるのをご存知ですか?
そもそも認知症とは、老化による物忘れとは違います。

下記が老化による物忘れと認知症の特徴です。
◆老化による物忘れ
原因:脳の生理的な老化
もの忘れ:体験したことの一部を忘れる(思い出すことがある)
進行:あまり進行しない
判断力:低下しない
自覚:忘れっぽいことを自覚している
日常生活:支障がない
◇認知症
原因:脳の神経細胞の変性や脱落
もの忘れ:体験したことの全てを忘れる(思い出せない)
進行:だんだん進行する
判断力:低下する
自覚:忘れたことの自覚がない
日常生活:支障をきたす

認知症の85%がアルツハイマー型認知症、レビー小体型認知症、
血管性認知症で占めています。
残りの15%の中に治る認知症が存在します。
それが『慢性硬膜下血腫』です。
転倒などで頭を打ったなどで起こる病気で、打撲後2~3ヶ月後に起こります。
症状によっては、物忘れや歩行障害、尿失禁など認知症とよく似た症状が特徴です。

慢性硬膜下血腫の治療法は2種類あり、1つは頭蓋骨に10円ほどの穴をあけ、
血種を除去する方法があります。その他には、漢方薬で経過観察する方法です。
緊急時の場合は、頭蓋骨を大きく切開し摘出する場合もあります。

認知症の症状がある高齢の方にも慢性硬膜下血腫だったとういことがよくあります。
高齢だからと言って認知症とすぐに決めつけず、
転倒や頭をぶつけた場合は、診察を受けに来て下さい。
慢性硬膜下血腫であれば、血種を除去すれば
脳は元の状態に戻ります。

04日 2017年 02月

締め付けられるような頭痛は、脳腫瘍の可能性がある?

脳腫瘍には、一般的な『腫瘍』と同じで良性と悪性があります。
しかし、脳腫瘍の場合は良性であっても摘出するというのが基本的なスタンスであり、
悪性であったとしても部位によっては摘出が難しい場合があり、
その場合は、放射線治療+化学療法という選択肢しかありません。

脳からできる腫瘍を原発性腫瘍、
癌から脳へ転移してくる腫瘍を転移性腫瘍と区別し、
脳腫瘍全体の内訳は、原発性が85%、転移性が15%です。
男女比は女性がやや多く、高齢者になるほど発生頻度が増えます。
原発性の中でも、髄膜腫27%、下垂体腺腫18%、神経鞘腫10%が良性で
悪性の腫瘍となる神経膠腫は25%になります。
先日、松方弘樹さんが亡くなられた病気の原因の悪性リンパ腫は、
3%ほどですが発生率は増加傾向にあります。
原発性の原因としては、詳しく解明されていませんが
遺伝の他にタバコや過度の飲酒、タンパク質や高脂肪食品の取り過ぎ、
そしてストレスなども挙げられます。
転移性の元の癌は、肺がんが大半を占め約60%、
その他に消化器系が16%、乳がんが11%となっております。

脳腫瘍の20~30%で頭痛が発生しますが緊張型頭痛に似た痛みで、
頭痛が次第に強くなるとともに吐き気なども伴ってきます。
また頭痛だけではなく、麻痺や言語障害、耳鳴り、難聴、痙攣など
様々な症状を伴う場合もあります。
小さな腫瘍がたくさんできる場合は頭痛が起こりにくいため
早期発見が遅れる場合が多いです。
また、仮に頭痛が起こった場合でも偏頭痛や緊張型頭痛と混同しやすいので
頭痛はくれぐれも放置せず、診察・検査にお越し下さい。

23日 2017年 01月

生活習慣病と認知症の関係について

生活習慣病といえば、偏った食事、運動不足、喫煙、
過度の飲酒、過度のストレスなど、好ましくない習慣や
環境の積み重ねが原因です。
死亡原因の60%以上が生活習慣病によるものとされています。
高齢者の生活習慣病は増え続けており、
認知症と大きく関連している事も分かってきました。

認知症の中でも1位はアルツハイマー病で2位は血管性認知症です。
血管性認知症は、脳の血管の一部が詰まったり、破れたりすると、
その血管が担っていた部分の脳の神経細胞が障害を受け
その神経細胞が担っていた機能が失われてなる病気です。
高血圧、糖尿病、脂質異常症などに対する予防や
治療が進んだため減少してきましたが65歳未満発症の
若年性認知症の原因疾患としては最も多く、約40%を占めます。
最近の調査では、高血圧の方は正常血圧の方と比べると脳血管性認知症の
リスクが2倍にも3倍にもなることがわかりました。
2型糖尿病は、血管に障害を起こし脳血管性認知症とも関わりがあると
されていますが、アルツハイマー型認知症になるリスクも高いとも言われています。
そして糖尿病の人の発症リスクは、血糖値が正常な人より
2倍以上も高くなっている事も明らかになっています。

・肥満で2倍
・高血圧症で2倍
・脂質異常症で2倍
3つをあわせ持つメタボリックシンドロームは、
認知症の発症率が6.2倍に上昇したと報告されました。
したがって、メタボリックシンドロームの予防・改善は
認知症や若年性アルツハイマー病の予防にも大変有効です。

生活習慣病といった基礎疾患を一つ一つ減らすことで、
認知症や若年性アルツハイマー病の予防・治療に効果が
あることが数々の研究からも分かっています。
つまり、これらに留意して運動・睡眠・食事といった
生活習慣を今一度見直していただければと思います。

※物忘れ・認知症のページはコチラ

Prev12345678910Next

脳ドック のご予約はコチラ。 予約 の状況、 時間帯にもよりますが

MRI検査・頸動脈エコー検査共に、当日予約もお受けしております。お気軽にお問い合わせ下さい。
【電話受付時間】平日 9:00 - 17:00 / 土曜日 9:00 - 12:00 / TEL:078-261-3533
※中休みは無く診療しております。
WEBフォームからは、24時間ご予約が可能です。

料金 23,000円 (税込)から。 コース内容は コチラ>>>