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11日 2017年 12月

認知症の患者さんに処方される薬の種類

認知症は脳の病気なので実際に何か変化が見えるわけではないので、

得体の知れない病気というイメージを持つ方が多くおられます。

そのため、「薬を飲めば良くなる」という考えを持っている患者さんや、そのご家族も少なくありません。

しかし、ここでひとつ認識を確かめておきたいのは、「認知症を完治させる薬は存在しない」ということです。

この薬を飲めば効き目に個人差はあっても、いずれ認知症が治るというものがあれば

どんなに良いかと思うのは現場の意見ですが、まだまだ認知症に根本的に効く薬は開発されていません。

それでは、医療の現場ではどんな薬を使っているのかといいますと、それには大きく分けて2つの種類があります。

1つは認知症の原因そのものに作用する薬、もう1つは認知症が引き起こす症状を抑える薬です。

承認されている薬として、アルツハイマー型認知症には現在4つの種類があります。

いずれも脳に作用する薬で、脳の中での情報伝達を助けたり、

認知症を進行させる物質の働きを阻害するものなどがあります。

原因疾患に作用する薬なので、認知症の進行を遅らせたり食い止めたりする効果が期待できます。

もう1つの各種症状に対する薬は、うつ病やてんかんを抑えたり不眠を解消するための薬など、

認知症によって起きている症状を抑えることで症状の悪化を防ぐ目的があります。

まだまだ薬物治療で根本的な治療ができる段階にはありませんが、

それだけに予防が大切であるのは言うまでもなく、認知症リスクを高めない食生活や生活習慣が最大の「薬」です。

02日 2017年 12月

大病を克服した人の社会貢献

人は大病をすると価値観が変わると言います。

一度は失ったかも知れない命なので人のために使いたいと思う人が

多くなるのは自然なことかも知れませんが、そんな話が先日、神戸でありました。

「大阪で生まれた女」という大ヒット曲で知られるミュージシャンのBOROさんは

大ヒット曲のタイトル通り大阪の出身で、現在は神戸市在住です。

このBOROさんは上顎洞という病気で5回も大手術を受けた経験を持ち、さらにはC型肝炎の治療も経験しています。

そんなBOROさんは常々「自分は医療の力で救われた」と語っており、

確かにC型肝炎では新薬による治療が功を奏し、上顎洞は早期発見による治療で命を取り留め、

見事健康を取り戻したのでした。

その経験から、BOROさんはiPS細胞の研究を応援するために募金活動を行っています。

この募金活動には、先端医療や最新の医療で救える命がひとつでも多くなるように、という願いが込められています。

有名人がこうした活動をすることのメリットは、その活動の存在を多くの人が知ることができる点にあります。

BOROさんの活動も兵庫県内を中心に確実に広がりを見せており、

iPS細胞研究を支援しているNPO法人の活動も徐々に知られることとなってきました。

BOROさん自身は自分が大病をした経験から何か貢献をしたかったと語っており、

それが実際の形になって嬉しいとも語っています。

命を落としてもおかしくなかった大病を医療の力で克服したBOROさんですが、

この命が助かったのは、まだやるべきことがあったからと考えることもできますね。

20日 2017年 11月

ご存知ですか?一人酒という「リスク」

このブログではさまざまな依存症についても書いてきていますが、

今回は依存症の中でも国民病といっても良いほど依存症人口が多いアルコール依存についてです。

アルコール依存の怖いところは、アルコール自体がごくごく身近なところにあって

手軽かつ安価に手に入れられることです。

比較の対象にはなりませんが、違法薬物などの依存だと薬物を手に入れること自体が簡単ではないので、

その難しさゆえに依存が進行しないという一面もあります。

ただ、法律で禁止されるほど依存性が強いので少量でも人間を破壊する力は強いのですが。

アルコールは未成年者でなければ誰でも買えて、しかも安価です。

スーパーやコンビニといった身近なところあふれるほど並べられているので、数百円もあれば買えてしまいます。

ここで問題になるのは、一人酒です。

一般的にお酒は複数の人とのコミュニケーションのために飲むことが多く、

この場合はアルコール摂取が目的ではなくコミュニケーションが本来の目的です。

それを円滑にして楽しい気分を増幅するためにお酒があるという位置づけなので依存しにくいのですが、

一人酒は同じものを飲んでいても全く意味合いが異なります。

一人酒をストレス解消やちょっとした気分転換として楽しんでいるうちは良いのですが、

飲酒量が徐々に増えてくると危険信号です。

徐々にそれがお酒を嗜むという習慣ではなく、アルコール摂取という手段に変わっていきます。

一人酒を習慣にしている方は、一人だからといって徐々に量が増えていっていないか、

セルフチェックをしてみてください。

10日 2017年 11月

怒ったりイライラすると血圧が上がる理由

人は怒ったりイライラしていると、「血圧が上がる」と言われています。

あまりにも一般的に言われていることなので本当なのかと

思われる方もおられるかも知れませんが、これは事実です。

怒っている、イライラしているという事実だけが血圧を高くするのではなく、

いわゆる興奮状態になると血圧が上昇します。

これは生物学的に見ても真っ当なことで、目の前に敵がいるなど

臨戦態勢に入らなければならない時には興奮状態になり、血圧が上昇します。

血圧が上昇するということは全身の隅々にまで活発な血流が届くので、戦いやすくなるというわけです。

逆に、リラックスしている時は血圧が下がります。

血圧検査の時に血圧が一時的に高すぎる場合に深呼吸すると良いとされていますが、これも事実です。

血圧はちょっとしたことで上下しているので、興奮すれば上昇し、リラックスすれば下がります。

この血圧変動に関わっているのが、交感神経と副交感神経です。

交感神経が活発になると人は興奮状態になり、逆に副交感神経が活発になると人はリラックスします。

これを、それぞれの「優位」と表現します。

怒って血圧が上がっている時は交感神経優位で、リラックスしている時は副交感神経優位です。

こうした仕組みを理解しておくと、血圧が常に高くなってしまう生活習慣を改めることができます。

血圧が高いままだとくも膜下出血など怖い病気の原因になるので、

できるだけ副交感神経優位になる時間を作るようにしましょう。

副交感神経優位になりやすい行動は深呼吸、適度な運動、入浴、その他リラックスできる行動全般です。

マッサージやアロマなども良いとされています。

癒される時間を多く持てる人は、脳も健康なのです。

01日 2017年 11月

二所ノ関親方(元大関若島津)の事故が示す糖尿病の怖さ

先日、元大関若島津で現・二所ノ関親方が路上で倒れているのが発見されました。

倒れた時に路面に頭を強く打ちつけているようで、現在の病名は脳挫傷です。

脳挫傷は頭を鈍器で強く打たれた時と同じ怪我なので、それで意識不明になっているのは、

相当打ちどころが悪く、なおかつ衝撃が強かったものと思われます。

問題は、親方がなぜ路上で倒れることになったのか、という点です。

一説によると親方が以前から患っている糖尿病の合併症で脳卒中を起こし、

それで倒れたところで頭を打ったという話もあります。

仮に人がバランスを失って倒れたとしても、

本能的に頭を守ろうとして手で覆ったりして衝撃を和らげようとします。

しかし現実は無防備に頭を打っているようなので、

すでに倒れた時点で意識がなかったか、十分ではなかったのでしょうか。

この記事執筆時点では小康状態とありますが、まだまだ予断を許さない状況が続くでしょう。

ここで改めて取沙汰されているのが、親方が長きにわたって患ってきた糖尿病です。

糖尿病の合併症で脳卒中になったのであれば、糖尿病自体もかなり悪かったことが予想されます。

当院で治療を受けている患者さんの中には糖尿病の方も多く、

糖尿病が悪くなったことで合併症として脳梗塞や脳出血などを

引き起こしてしまったという症例がとても多く見られます。

糖尿病は万病のもとと言われますが、脳の健康のためにも糖尿病に対するケア重要であると改めて思い知らされます。

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