ブログ

12日 2017年 02月

治る認知症がある?・・・慢性硬膜下血腫とは

認知症の中でも治る認知症があるのをご存知ですか?
そもそも認知症とは、老化による物忘れとは違います。

下記が老化による物忘れと認知症の特徴です。
◆老化による物忘れ
原因:脳の生理的な老化
もの忘れ:体験したことの一部を忘れる(思い出すことがある)
進行:あまり進行しない
判断力:低下しない
自覚:忘れっぽいことを自覚している
日常生活:支障がない
◇認知症
原因:脳の神経細胞の変性や脱落
もの忘れ:体験したことの全てを忘れる(思い出せない)
進行:だんだん進行する
判断力:低下する
自覚:忘れたことの自覚がない
日常生活:支障をきたす

認知症の85%がアルツハイマー型認知症、レビー小体型認知症、
血管性認知症で占めています。
残りの15%の中に治る認知症が存在します。
それが『慢性硬膜下血腫』です。
転倒などで頭を打ったなどで起こる病気で、打撲後2~3ヶ月後に起こります。
症状によっては、物忘れや歩行障害、尿失禁など認知症とよく似た症状が特徴です。

慢性硬膜下血腫の治療法は2種類あり、1つは頭蓋骨に10円ほどの穴をあけ、
血種を除去する方法があります。その他には、漢方薬で経過観察する方法です。
緊急時の場合は、頭蓋骨を大きく切開し摘出する場合もあります。

認知症の症状がある高齢の方にも慢性硬膜下血腫だったとういことがよくあります。
高齢だからと言って認知症とすぐに決めつけず、
転倒や頭をぶつけた場合は、診察を受けに来て下さい。
慢性硬膜下血腫であれば、血種を除去すれば
脳は元の状態に戻ります。

04日 2017年 02月

締め付けられるような頭痛は、脳腫瘍の可能性がある?

脳腫瘍には、一般的な『腫瘍』と同じで良性と悪性があります。
しかし、脳腫瘍の場合は良性であっても摘出するというのが基本的なスタンスであり、
悪性であったとしても部位によっては摘出が難しい場合があり、
その場合は、放射線治療+化学療法という選択肢しかありません。

脳からできる腫瘍を原発性腫瘍、
癌から脳へ転移してくる腫瘍を転移性腫瘍と区別し、
脳腫瘍全体の内訳は、原発性が85%、転移性が15%です。
男女比は女性がやや多く、高齢者になるほど発生頻度が増えます。
原発性の中でも、髄膜腫27%、下垂体腺腫18%、神経鞘腫10%が良性で
悪性の腫瘍となる神経膠腫は25%になります。
先日、松方弘樹さんが亡くなられた病気の原因の悪性リンパ腫は、
3%ほどですが発生率は増加傾向にあります。
原発性の原因としては、詳しく解明されていませんが
遺伝の他にタバコや過度の飲酒、タンパク質や高脂肪食品の取り過ぎ、
そしてストレスなども挙げられます。
転移性の元の癌は、肺がんが大半を占め約60%、
その他に消化器系が16%、乳がんが11%となっております。

脳腫瘍の20~30%で頭痛が発生しますが緊張型頭痛に似た痛みで、
頭痛が次第に強くなるとともに吐き気なども伴ってきます。
また頭痛だけではなく、麻痺や言語障害、耳鳴り、難聴、痙攣など
様々な症状を伴う場合もあります。
小さな腫瘍がたくさんできる場合は頭痛が起こりにくいため
早期発見が遅れる場合が多いです。
また、仮に頭痛が起こった場合でも偏頭痛や緊張型頭痛と混同しやすいので
頭痛はくれぐれも放置せず、診察・検査にお越し下さい。

23日 2017年 01月

生活習慣病と認知症の関係について

生活習慣病といえば、偏った食事、運動不足、喫煙、
過度の飲酒、過度のストレスなど、好ましくない習慣や
環境の積み重ねが原因です。
死亡原因の60%以上が生活習慣病によるものとされています。
高齢者の生活習慣病は増え続けており、
認知症と大きく関連している事も分かってきました。

認知症の中でも1位はアルツハイマー病で2位は血管性認知症です。
血管性認知症は、脳の血管の一部が詰まったり、破れたりすると、
その血管が担っていた部分の脳の神経細胞が障害を受け
その神経細胞が担っていた機能が失われてなる病気です。
高血圧、糖尿病、脂質異常症などに対する予防や
治療が進んだため減少してきましたが65歳未満発症の
若年性認知症の原因疾患としては最も多く、約40%を占めます。
最近の調査では、高血圧の方は正常血圧の方と比べると脳血管性認知症の
リスクが2倍にも3倍にもなることがわかりました。
2型糖尿病は、血管に障害を起こし脳血管性認知症とも関わりがあると
されていますが、アルツハイマー型認知症になるリスクも高いとも言われています。
そして糖尿病の人の発症リスクは、血糖値が正常な人より
2倍以上も高くなっている事も明らかになっています。

・肥満で2倍
・高血圧症で2倍
・脂質異常症で2倍
3つをあわせ持つメタボリックシンドロームは、
認知症の発症率が6.2倍に上昇したと報告されました。
したがって、メタボリックシンドロームの予防・改善は
認知症や若年性アルツハイマー病の予防にも大変有効です。

生活習慣病といった基礎疾患を一つ一つ減らすことで、
認知症や若年性アルツハイマー病の予防・治療に効果が
あることが数々の研究からも分かっています。
つまり、これらに留意して運動・睡眠・食事といった
生活習慣を今一度見直していただければと思います。

※物忘れ・認知症のページはコチラ

13日 2017年 01月

認知症予防のために、軽度認知障害を早期発見する血液検査

だれしも加齢に伴い認知機能は衰えていきますが軽度認知障害とは、
どういう状態かというと例えば下記の症状がそれにあたります。
・記憶障害の訴えが本人または家族から認められている
・日常生活動作は正常
・全般的認知機能は正常
・年齢や教育レベルの影響のみでは説明できない記憶障害が存在する
・認知症ではない

軽度認知障害(MCI)とは、正常と病気の間の段階のことです。
いわば、軽度認知障害(MCI)は認知症の予備軍です。
現在、軽度認知障害(MCI)の疑いがある方は、
日本で約5百万人にも上ると言われています。
軽度認知障害(MCI)を放置すると、認知機能の低下が続き、
5年間で約50%の人は認知症へと進行すると言われています。
早期診断によって適切な治療を受ければ、
認知症の発症を防ぐことができます。
そのため、軽度認知障害(MCI)の段階で発見することが、
認知症の予防には重要となります。

認知症の前段階である軽度認知障害(MCI)の兆候を
早期に発見できる血液検査があります。
アルツハイマー病の原因である物質の蓄積を間接的に評価することで、
軽度認知障害(MCI)のリスクを調べます。
また、アルツハイマー病の発症に関連する遺伝子を
調べる遺伝子検査も同時に行えます。
1回の採血で同時に検査することができます。

認知症は生活習慣病のひとつと考えられるようになりました。
生活習慣病は、生活習慣の改善や早い段階での介入によって
その発症時期や症状の進行を遅らせることができます。
予防のために重要なことは早期発見。
「MCIスクリーニング検査」「APOE遺伝子検査」は、
認知症の早期発見を手助けする検査です。
もし少しでも「おかしいかな?」と気になったら、
早めに医療機関を受診しましょう。

※物忘れ・認知症のページはコチラ

03日 2017年 01月

高齢者の交通事故多発による道路交通法改正

最近では、認知症のドライバーによる交通事故がよく報道されています。
このような状況を踏まえて、来年2017年3月から
改正道路交通法が施行されることになりました。

平成27年末時点で75歳以上の人口は、約1,800万人です。
その約4人に1人にあたる約480万人が運転免許を保有しています。
運転免許証の更新期間が満了する日の年齢が75歳以上のドライバーは、
高齢者講習の前に認知機能検査を受けなければならないこととされています。
認知機能検査は、教習所等で受けることができます。
認知機能検査の結果が悪かった場合、医師の診断書を提出することになります。

信号無視や一時不停止などの特定の交通違反を更新の前に
行っていた場合または更新後に行った場合は、警察から連絡があり、
この場合も医師の診断書を提出することになります。
認知症であると診断された場合には、免許が取り消されます。
2015年の65歳以上の方の自主返納は約28万件でした。

特定の交通違反とは以下になります。
・信号無視   ・通行禁止違反    ・通行区分違反(右側通行等)
・通行帯違反  ・進路変更禁止違反  ・転回・後退等禁止違反
・踏切不停止  ・しゃ断踏切立入り  ・指定通行区分違反
・一時不停止  ・交差点優先車妨害  ・優先道路通行車妨害
・徐行場所違反 ・横断歩行者等妨害  ・交差点安全進行義務違反

認知症検査にはどんな検査をするかといいますと、
脳が委縮していないか、血流が落ちていないかなど
MRI検査で脳を調べることになります。

認知症と診断されると運転免許が取り消しになりますが、
不幸な交通事故を無くすためにはやむをえないことでしょう。
しかし、日本ではまだまだ車がないと生活ができない場所もあり、
そのような方からいきなり免許を取り上げることにも抵抗があります。

円滑な運転中止のためには、早めに医療機関を受診し、
正確な診断を受け、原因疾患を明らかにすることが大事です。
認知症でも疾患により運転への影響の表れ方が違います。
自分では気が付かない間に、頭も体も衰えていくものです。
現状を受け入れ、自分の安全、人の安全を考えることも必要です。

※物忘れ・認知症のページはコチラ

Prev12345678910Next

脳ドック のご予約はコチラ。 予約 の状況、 時間帯にもよりますが

MRI検査・頸動脈エコー検査共に、当日予約もお受けしております。お気軽にお問い合わせ下さい。
【電話受付時間】平日 9:00 - 17:00 / 土曜日 9:00 - 12:00 / TEL:078-261-3533
※中休みは無く診療しております。
WEBフォームからは、24時間ご予約が可能です。

料金 23,000円 (税込)から。 コース内容は コチラ>>>