22日 2017年 03月
認知症とうつ病の関係について
老年期になるとうつ病を発症される方が多くいます。
それは、老化などによる身体能力の低下はもちろん
定年退職による社会的役割の喪失、配偶者が亡くなって孤独を感じたり
子供が独立し張り合いがなくなったり、などさまざまな喪失体験が
きっかけになりやすいと言われています。
その一方で認知症は、症状によって変わりますが
加齢による発症や生活習慣などと言われています。
うつ病と診断され抗うつ剤の処方でよくならなかった場合などは、
認知症の可能性があります。
反対のケースでは、認知症の診断され進行抑制のための薬を
処方され物忘れが改善したとういこともあります。
認知症とうつ病の症状は似ているため間違えて
診断されていることもしばしばあります。
もしうつ病かな?と感じ医療機関で診察を受けた場合でも
同時に認知症の診断も受けることもおすすめします。
認知症とうつ病とは基本的に個別の病態ですが、
最近では、認知症とうつ病とが合併することが広く認められてきています。
うつ状態が認知症の進行を早め、認知症がさらにうつ病を
悪くさせたり悪循環になることもありますので
いずれにせよもともとの原因を早急に発見し、対処することが大切です。